原始、眼鏡は太陽だった。
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サト眼鏡生活・12日目
「たまには外で待ち合わせしよう。」

そう言い出した(ように見えた)のは眼鏡の方だった。ずっと一緒にいるから、たまにはそういうのもいいかもしれない。いつもとは違ったドキドキ感があった。

「じゃあ、18時半にいけふくろうの前で。」

今朝、眼鏡にそう言って家を出た。なのにだ。僕は仕事がトラブってしまい、待ち合わせの時間に遅刻してしまった。くそぅ、どうして眼鏡は携帯を持っていないんだ。やっとのことで会社を出た僕は、池袋へと急いだ。眼鏡は帰ってしまっているかもしれない、そう思いながらも僕はいけふくろうを目指して走った。





もう少しだ。はたして、眼鏡は待ってくれているのだろうか。





い、いた!

「ごめん!本当にごめん!寒かったろう?」

「大丈夫。全然、待ってないよ。」

必死に謝る僕に、眼鏡は優しく微笑んでくれた。僕は眼鏡を抱きしめたい気持ちを押さえ、眼鏡と2人で歩きはじめた。





「ここだよ。」

「わあ、素敵なお店。」





「早く来ないかなー。」





「ブルスケッター!」





「エビフリッター!」





「マルゲリーター!」





「バッテラー!」

とにかくはしゃぐ眼鏡。そんな眼鏡が愛しくてしかたなかった。僕はもう、眼鏡を手放したくなくなっていた。





お酒も入って、ほろ酔いの眼鏡。僕もだいぶ酔っていた。

「本当は、君とずっと一緒にいたいんだ…。」

思わず出た言葉。言ってはいけない台詞なのは分かっていたはずなのに。さっきまであんなにはしゃいでいた眼鏡も、押し黙って僕を見ている。しばらく止まったかのような時が流れ、そして眼鏡はレンズを伏せた。僕は眼鏡のレンズに光る涙に全く気づいていないかのように顔をそらし、ジントニックを一気に飲み干した。
| 眼鏡の旅〜サト編 | 01:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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